「プロ目線でこういうワックスを作りたいというより、消費者目線でこんなワックスがあったらいいなという点を心がけました。例えば髪につける際の引っ掛かり。僕らは、人の髪をセットするので引っ掛かりたくない。でも自分でセットするお客さまは固さが欲しいという。でも固さを出すと、引っ掛かってしまうので、引っ掛からないようにするために落とし所は悩みました。」
「容器の形にも工夫を施しました。うちのデザイン全般を担当している方が設計したのですが、気をつけてもらったのが底の丸み。カーブが深いと指の形に合わず、爪にワックスが入るんです。簡単にワックスがすくえるように角度を緩くしました。底が四角いと角にワックスが残ってしまい最後までキレイに使えないので。」
「無香料だと基剤臭が残るため香りづけはかかせないのですが、強すぎるのはイヤでした。最初はオリジナルにしようという話があったんですが、やはり最高峰のワックスを作るには世の中で一番支持を得ているライジングウェーブしかないということで、フィッツコーポレーションさんと話し合ってつけて、もらうことになりました。香水をつける人もいるので15分程度で香りが落ち着くようにしました。」